ヘン旅 世界ヘンテコ旅行記
ウユニ塩湖とかレンソイスとか
最近、秘境の紹介に凝っています。

エクアドル・キト 非常事態宣言下の市内レポート ─ 催涙弾とほのぼの暴動

キト市内を警備する装甲車

2005年4月17日(日): 波乱の前触れ

どうやらここ数日間、非常事態宣言されたり、街では催涙弾が使用されたり、
各所でデモをやっています。
市長派と市民派に分かれて(軍や警察までが)揉めていると聞きました。
ただそれほど緊張はなく、鍋とかたたいている。
群集の中タバコ売りが歩いてたりとか、何かほのぼの。



2005年4月20日(月): 波乱の前触れ

新市街に用事があったのだけど、学生のデモでバスが頻繁に止まっていた。
「デモじゃ、しょーがないよね。」
自分にいい訳して終日ダラダラすることにします。
目の前のサンフランシスコ広場ではインディヘナが支持集会を開いていました。

でも、誰も音頭をとるわけでもなく集まっておしゃべりしています。
そして7時過ぎにはキレイに解散。
全くヤル気が感じられません。

外から帰ってきた旅行者が、
「いや~、催涙ガス吸っちゃいましたぁ。」など和やかに話しています。
ホテルの人も宿泊者も、学生デモだからいまのトコ大丈夫というのが大方の見方でした。
催涙弾が飛び交っているのに、
学生だから安全という論理は意味が分からないのですが...



世界一ほのぼのした暴動

2005年4月21日(火)
あまりのんびりもしてられない、そろそろキトから動かないと。
騒ぎは続いているが、新市街へ用事を済ませに行くことにします。
トロリーバスは途中で止まっていたので、そっからは歩いて向かうことに。
やがて、噂の警察と学生の対峙する現場が見えてきました。

戦場かよ

立ち上る煙る。
かすかに催涙ガスの臭いがまじる。 ちなみに催涙ガスの臭いって有機溶剤系のシンナー匂いの想像してたが、割と乾いた匂いだった。
もちろんピリピリします。

何だかすごくヤバそうです...
「キトの治安ってどう?」と聞いたら、
「ああ、あそこね。夜は北斗の拳だから気をつけたほうがいいよ。」
とは言われましたが、それはあくまでも例えであって...
白昼堂々とこんなにも腐敗と自由と暴力の真っ只中とは聞いてません。

路上ではタイヤが燃やされ、辺りは煙と催涙ガスのニオイが漂ってきます。
しかし、近づいてみると雰囲気が...何というか和やかです。
「道路を占拠して投石する学生と、催涙弾で応戦する警察」
というのは、デモを通り越してもう暴動だと思うのですが
警官は完全武装ながら、あちこちで談笑しています。
うん、緊張感ゼロ!!

エクアドル・キトの暴動 みなさん、わりとリラックス(特に右の2人)
写真じゃわかりにくいけど、笑顔と談笑があふれる。

対する学生は、何て言うか子供なんですよ。
学生デモだから大丈夫というのは、こういうことだったのですね。
何と中高生(小学生も混じっている)が投石しているではありませんか。
特に前線で熱心に暴れているのは大半がローティーンです。
しかし、その表情は政治への不満と怒りにあふれていたかというと、そんなことは全くなく
一言でいうと歓喜の表情です。
「うお~、楽しい~!」ってアドレナリン出まくりです。
この旅で出会った一番生き生きした笑顔です。
まあ、気持は分かります。
平日に学校休んで街で暴れたらそれは楽しいでしょう。
僕も地元中学生ならきっと参加していた気がしますので、あまり文句は言えません。

武装警官 ほとんどが子供です

催涙弾を使用 催涙弾を使用、暴徒逃げる、僕たちヤジ馬も逃げる
  

近くの広場は格好のヤジ馬スポット、大人たちが集まり見物していました。
時おり沸き上がる歓声(催涙弾が発射されたとき)と、もれる失笑。
雰囲気としては、プロ野球の消化試合の観戦に似ています。
周辺には、タバコ屋、ボンアイス屋、果物売り等がここぞとばかりに集まっていました。
ひとつ違うのは、たまに催涙ガスが流れてくるので、
みんながクモの子を散らしたように逃げる辺りでしょうか。

暴動現場のオレンジ売り ここぞとばかりに商売に励む、「オレンジ売り」のおじさん

いつまでも見物してるワケにもいかないので、迂回して反対側に回りました。
学生側の道路では路上でタイヤが燃やされ異臭とダイオキシンが立ち込めていますが、
もっと異様なのは食堂などはけっこう開いているのと、
店頭にテーブルを出し、臨時でジュースを売る店でしょうか...
古今東西、暴動の真後ろでジュースを売る店というのは聞いたことがありません。
まあ、気持はわかります、催涙ガスってのど乾くし。

前線から離れるほど頭の悪そうなガキばかりでなく、
ちゃんと新聞を読んでそうな高校生も見られるようになりました。
ああ、よかった。何らかの主義主張は持っているようです。
エクアドルの未来も捨てたもんじゃありません。
ただ集会はもう終わりかけてるようでした。

学生側から見た衝突現場 学生側から見た衝突現場

2時間後、暴動はおさまり帰りのバスは動いていました。
これで落ち着くかと思われましたが、この日の夜から翌日にかけて
騒ぎはエスカレートしていきます。

★★

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